介護職のスペシャリストとして活躍するには、介護業界で唯一の国家資格である介護福祉士を目指したいもの。
そのためには、国家資格の受験資格である介護実務者研修を受講する必要があり、全くの無資格の状態であれば計466時間のカリキュラムを修了する必要があります。
それよりも初期のステップとして、介護職員初任研修がありますが、実務者研修の受験資格は義務付けられていないため、無資格や未経験者でも受講が可能です。
特に介護実務者研修の受講手続きやスケジュールの調整などのわずらわしい手間を省きスムーズに学習したい場合には、最初から介護実務者研修を受講することが望ましいと言えます。
養成スクールによっては、初任者研修と介護実務者研修を別に受講した場合には、いずれの初期費用が必要となり高額になる一方で、介護実務者研修を初めから目指す場合には、初期費用の削減にも繋がります。
また、介護実務者研修は、受講時間が長くかかるため、介護職として仕事に就くまでに根気よく学ばなくてはなりませんが、最初から受講のイメージを持つことができるメリットもあります。
とはいえ、実務経験者向けの専門的な講義内容なども含まれるため、授業内容に不安がある場合には、やはり介護職員初任者研修を受講して実務経験を積みながら、介護実務者研修を受講することがお勧めです。
介護実務者研修修了者は、介護福祉士試験の受験資格の取得と介護職としての介護業務はもちろんですが、サービス提供責任者として高齢者向け施設や事業所で仕事ができるのも大きな魅力です。